【乾燥対策!軟膏成分ごとの用途解説】ドラッグストア編

【ヘルスケア】
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もう季節は12月。冬になってしまいましたねー。

この時期になると必ずやってくるのが乾燥ですね💧

私は毎年この時期になると、手のあかぎれカサカサに悩まされます(´-ω-`)

そこで、この記事では薬剤師の私がおすすめする乾燥対策に有効な軟膏成分をいくつかご紹介いたします♪

毎年、肌の乾燥に悩まされている方は、ぜひ最後までご覧ください✨

これらをスッキリ解決♪
  • 軟膏の成分ごとに使用するシチュエーションを解説
  • 自分の症状にあった軟膏を選べる
  • おすすめの軟膏とは?
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そもそもなぜ冬は乾燥しやすいの?

大前提として、なぜ冬はこれほどにも乾燥しやすいのでしょうか?

答えは湿度にあります!!

少し難しい話になりますが、理由は単純です♪

冬は一般的に気温が下がる季節です。

気温が下がると、空気中に蓄えられる水分量の限界が相対的に低下します(飽和水蒸気量👇)

引用元:https://futabajuku.jp/digital-amountofwatervapor

気温20℃以下(冬)の時では30℃以上(夏)に比べて、青の水滴となって現れる量が多くなります。

水滴となって現れるということは、空気中には水分を含むことが出来ずに水分が漏れ出てしまっていることを意味します

このことにより、空気中の水分量は相対的に低下し、夏の時期に比べて空気が乾燥しやすくなるのです

乾燥対策に効果的な成分4種を紹介

ドラッグストアで売られている乾燥対策の軟膏ってたくさんありますよね。

それゆえに、何を選べばいいかよくわからない(´-ω-`)…💧

ここからはそんなお悩みを解決していきましょう♪

結論

これから紹介する4成分を抑えるだけでOK✨

お店では色々な商品が販売されていますが、基本的な成分は以下の4種類に分類されることがほとんどです!!

以下で詳しく見ていきましょう♪

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質、別名でヒルドイドは聞いたことがある方は多いんじゃないでしょうか?

外見がピンクのチューブが有名ですね

保険(処方箋)でもヘパリン類似物質は手に入れることが出来ますが、

美容目的での使用が多くなってしまったことを国が危惧し、

現在では保険を使用する際には1ヵ月間で処方できる量に制限を設けるようになっています。

そんな色々な意味で有名なヘパリン類似物質ですが主な作用は3つです♪

それが

  • 保湿
  • 血行促進
  • 抗炎症

この3つが肌へはとても優秀な働きをしてくれるため、保湿軟膏の主役になることがほとんどです。

そもそも、ヘパリン類似物質は外用剤としてではなく点滴剤として使用する薬でした。

主な作用は血液の抗凝固作用(血が固まらないようにする)

それゆえに、血流の流れがよくなり血行促進作用が期待できます。

さらに、血流の流れがよくなることで皮膚の細部にまで血流がいきわたり、局所の炎症を抑える働き(抗炎症)も持ち合わせます。

結果として、炎症が治まり・血行が促進されることで肌環境が良くなり肌本来が持つ保湿効果を高めてくれます⇈

ただし、抗凝固作用があるため、血液の疾患(血友病・血小板減少症)をお持ちの方は使用時注意が必要となりますので、かかりつけの医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

尿素系

尿素系はこの2つを押さえましょう♪

  • 保湿
  • 角質の軟化

尿素系はヘパリン類似物質とは異なり、使う濃度(%)によって期待される効果が変わってくるのが特徴でもあり、注意点でもあります。

具体的には

  • 尿素10%(低濃度) ☞ 保湿
  • 尿素20%(高濃度) ☞ 角質の軟化

尿素10%の場合には保湿がメインの作用となります。

作用の仕方はヘパリン類似物質のような血行促進ではなく、

皮膚の深部から水分を皮膚の表面に引き出し、水分を保持することで保湿効果を高めます。

濃度が20%となると角質の軟化がメインになります。

尿素の濃度が高濃度になると、尿素本来が持つたんぱく質を分解する作用の働きが活発になり、

肌の角質層(皮膚の最も外側の部分)に含まれるケラチンと呼ばれるたんぱく質を分解することで、

硬くなってしまった肌の角質を柔らかくしてくれます

ただし、皮膚深部からの水分吸引効果を持つため、傷口(あかぎれなど)への使用はヒリヒリの原因となるため避けましょう。

また、高濃度の尿素はたんぱく質を分解する作用を持つため、未熟な肌(赤みや治りかけなど)への使用はかえって、肌の再生を妨げてしまうため使用には注意が必要です。

トコフェロール酢酸(ビタミンE)

トコフェロール酢酸ってなんだそれ??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが

ビタミン剤の1種です。

別名をビタミンE

その特徴は

  • 抗酸化作用
  • バリア機能
  • 保湿

ビタミンEは天然(自然)由来の肌を守る抗酸化物質です。

それゆえに、外部の悪い物質(紫外線などの太陽光やタバコの煙などの大気汚染物)から肌を守ってくれる、バリア機能も備えています。

また、有名なビタミンBやCなどのいわゆる水溶性ビタミンとは異なり

ビタミンEは脂溶性ビタミンに分類されます

ちなみに、脂溶性ビタミンはA,D,E,Kの4種あります。

覚え方はD・A・K・E (だけ) (●´ω`●)

脂溶性ビタミンは名前の通り、油分を含むビタミン成分であるため、乾燥との相性が抜群✨

脂分を軟膏として塗るため、保湿効果が期待できます

ワセリン(プロペト)

最後のワセリンはプロペトなんかと呼ばれることが多いですが、これぞまさに油分。

成分という表記は少し語弊があるかもしれません。

なぜなら、ワセリンに有効成分は存在しないからです。

ワセリンは基剤と呼ばれ、皮膚に付着することで有効成分を肌に長くとどめる働きを持ちます。

それゆえに、ワセリンに有効成分を混ぜ合わせて使用することが多いため、

有効成分のベース(基剤)として扱われます。

もともと皮膚に付着する機能を持ち合わせるため、主な作用は下記の2つ

  • 肌の保護
  • 保湿

を期待することが出来ます。

しかし、ヘパリン類似物質・尿素系・トコフェロール酢酸とは異なり有効成分を持たないため、あくまでも肌を保護するだけに留まります。

症状(部位)にあった軟膏の成分とは?

A子さん
A子さん

成分ごとに色々とみてきたけど、結局どれを使えばいいの?

という方に、症状にあったおすすめの成分をご紹介いたします♪

下記の内容だけでも覚えて頂きますと、今後の軟膏選びの参考になるかと思います✨

  • 【手】【足】の乾燥 ☞ ヘパリン類似物質トコフェロール酢酸
  • 【体全体】の乾燥 ☞ ヘパリン類似物質
  • 【膝】【肘】【かかと】の乾燥 ☞ 尿素系
  • 【唇】【髪の毛】の乾燥 ☞ ワセリン

ただし、いずれも乾燥が原因となっている傷やあかぎれの症状には上記の成分は適しません。

傷口(ぱっくり割れなど)は傷口から雑菌が入り込み化膿してしまう恐れがあるため、抗菌剤の軟膏の使用や皮膚科の受診を検討するようにしましょう

手や足の末端箇所は血流の滞りが起きやすい箇所のため、血行促進作用を持つヘパリン類似物質が効果的です。末端箇所は特に外界に触れる機会も多いため、バリア機能を果たすトコフェロール酢酸も良いでしょう。

また、体全体などの広範囲を使用する際には脂溶性のトコフェロール酢酸・ワセリンよりも軟膏の伸びが良いヘパリン類似物質が適しています。

肘・膝・かかとはいずれも、角質が硬くなりやすいため、角質を柔らかくする尿素系が最も効果的です。

唇や髪に至っては、有効成分を発揮しなくとも問題のない部位のため、保湿・保護を担うワセリンが適任でしょう。

おすすめの軟膏11選

ここからは薬剤師の私がおすすめする

市販の軟膏を成分ごとにまとめましたので、一挙にご覧ください✨

ヘパリン類似物質

  • メーカー:健栄製薬
  • 剤型:クリーム、ローション
  • コスパ:30gで1,250円(税込)
  • CMはKing & Princeの永瀬廉さん

HPクリーム

  • メーカー:ノバルティスファーマ株式会社
  • 剤型:クリーム、ローション
  • コスパ:60gで1,475円(税込)
  • 外資の大手製薬会社が製造元

URUN WRAP

  • メーカー:株式会社CB
  • 剤型:クリーム、ローション
  • コスパ:50gで1,598円(税込)
  • 楽天ランキング1位獲得

尿素 10%

  • メーカー:ニベア花王株式会社
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:60gで398円(税込)
  • トコフェロール酢酸も配合

尿素10%クリーム

  • メーカー:資生堂薬品
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:60gで390円(税込)
  • 100gの大容量もあり

尿素 20%

ケラチナミンコーワ 20%尿素配合クリーム

  • メーカー:興和株式会社
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:150gで1,655円(税込)
  • 30g、60g、150gと使用するシーンに合わせた容量設定

パスタロンM20%

  • メーカー:佐藤製薬
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:100gで879円(税込)
  • 30g、60g、100gの3種類。外出時には30gを♪

トコフェロール酢酸

  • メーカー:ユースキン製薬株式会社
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:180gで1,375円(税込)
  • 40g、80g、120g、180gの4種類。180gはポンプ式で衛生面・使い勝手が抜群

ザーネクリーム

  • メーカー:エーザイ株式会社
  • 剤型:クリーム
  • コスパ:100gで877円(税込)
  • 【美的.comおすすめ】ボディケア部門(ボディケア・2021年9月)を獲得

ワセリン

  • メーカー:健栄製薬
  • 剤型:軟膏
  • コスパ:100gで561円(税込)
  • 無添加で高品質。あかちゃんにも使える安心製剤

ヴァセリン vaseline オリジナルピュアスキンジェリー

  • メーカー:ユニリーバ・ジャパン
  • 剤型:軟膏
  • コスパ:200gで763円(税込)
  • たっぷり使えてコスパ最強

まとめ sum up

本記事では👇

これらをスッキリ解決♪
  • 軟膏の成分ごとに使用するシチュエーションを解説
  • 自分の症状にあった軟膏を選べる
  • おすすめの軟膏とは?

を目指し、解説させていただきました♪

あなたに合う成分は見つかりましたでしょうか?

使用する部位について、おすすめの成分をまとめましたので参考にしていただければと思います。

  • 【手】【足】の乾燥 ☞ ヘパリン類似物質トコフェロール酢酸
  • 【体全体】の乾燥 ☞ ヘパリン類似物質
  • 【膝】【肘】【かかと】の乾燥 ☞ 尿素系
  • 【唇】【髪の毛】の乾燥 ☞ ワセリン

私のおすすめする商品も掲載しております!

ぜひご覧ください♪

最後までご覧いただきありがとうございました♪♪

継続して軟膏を使い続けていても症状の改善が見られないときには

必ず皮膚科などの専門医へ受診をしましょう

では、

ばいばい(@^^)/~~~

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